星の船

第25話

「せんせー!!」



「どうしたの?」



「明日晴れる?」





「・・・どうだろう」



空を仰いで少し不安になる





「せっかくおとうさんが、ほし見につれていってくれるって言ったのに」



しょんぼりする姿に沢山の子達が囲んで励まし出した




「てるてるぼうずしよう!」


「はれますよーにって書こう!」


「ほし見えるよ!!」





この子たちの目はキラキラしてる




空に輝く星みたいだ






「いちごせんせーさよーならー」




「はい、さようならー!」






私にもこんなに輝いた頃があった



真っ直ぐに信じて疑わない時期が





早いもので高校を卒業して7年が過ぎた




今日は七夕



教室に飾った短冊たちを一つ一つ見ながら書かれている夢やお願いに思わず微笑んだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る