第4話
私の名前はいちご
しかも平仮名…
皆は可愛いとかおいしそうとか他人事で言ってくれるけど、私は意味のある漢字の名前が欲しかった
昔、母親にそう言ったら
‘あんたが生まれた頃は苺って漢字は使えなかったの’あっさりとそう言われた
ぼんやりと空を見てた
「たまにはこっちも向いてくれませんかね」
そう言ってちゅっと唇を舐められた
「なっ!…」
「甘い…」
「びっくりするでしょ!」
「ごめんね。いちごがこっち見てくれないから」
そう言ってそっと握られた手にまた胸がドキドキする
こうやってハルに触られるのは2年付き合っても未だに緊張する…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます