第2話

「今年もやっぱり雨か~」




窓枠に顎を乗せてうなだれる私の頭がひんやりとした




「大体この時期は雨だよ」




落ち込む私を呑気な口調で宥めるのは付き合って2年になるハル



「可哀想…」


ぽつりそう呟いた私にきょとんとする




「年に一度しか逢えないのに…」



もうすぐ七夕


私の誕生日がやってくる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る