第2話 事態対処ってさ

 スマホで撮影とかしてたバカ共や野次馬共をなんとか頑張って公園外部まで押し出した!

 本当に奇跡的に周囲の市民は転んだくらいの軽傷者のみで!

「本部!周辺人員の避難は概ね完了!しかしながら周辺の交通規制及び周辺の避難勧告を要請!あと火器は使えんのか!!」

 いつ流れ弾や爆発の飛散物で死傷者が出てもおかしくない。袋叩きにしてる5人組がいつ標的を変えるかも分からん状況は危機的過ぎる。


「現在、周辺の交通規制、避難については現在範囲等は自治体と検討中、火器は自衛にのみ使用可能、現在応援は急行中」

 お役所仕事なのにさすがに人命がかかれば早いらしいがおそい!

「そうかい!ありがとよ!」

 いつの間にか5人組は衣替えしてるし何なんだ!

「とりあえず、あの爆発と乱闘に飛び込みますか?」

 その一応の提案ありがとう後輩殿!その自己保身的提案、有難迷惑!

 しかし言われたらヤラない選択肢の無い地方公務員的思考で答える。

「そうだな、まずは銃器の不法所持の色とりどりの5人から隙を見て取り押さえるにも、あと最低でも3人は応援が来てからだな。それまで、着ぐるみにはなんとか頑張ってもらわないとな」

 急行してくれた同僚達が4人も対処に回ってくれたから同数だが興奮状態の対象を取り押さえるには心もとない。

「そうですね。」

今日も平和な日本じゃなかったのかよ!

「マズイですよ、やっこさん達フラフラになってる着ぐるみさんに止め刺しそうです。」

 ウソでしょこの現代社会においてそこまでの暴力性発揮する異常者がこんなに日本にいるのかよ!

「警察としては最悪だが、逃走直前で確保するぞ。なんとか6人集まったから各人一人取り押さえて緊急逮捕でいくぞ。拳銃はギリギリまで使うな。あと1人は着ぐるみさんの救命活動、合図で一斉にいくぞ。」

 なんとか20m程度まで接近してココじゃ弾が先か確保が先か分の悪い掛けになりそうだ。念の為にホルスターの中の感触を確かめる。確保と言いかけるとなぜか

 着ぐるみさんが巨大化してます。

 私にはよくわかりませんが確実に巨大化してます。

「見間違いじゃ無ければ、なんか着ぐるみが30M位に巨大化してませんか?」

 後輩よわかっているなら聞くな。

「これ拳銃きかないよね」

 同僚よその確認は大切だね!

「これ報告しないとですよね。絶対に信じて貰えないし、なんて報告すれば良いか分かんないっす。」

 現実逃避する贅沢をみんなで楽しんだ!

 よくわからなければ、よく知った手法で現実に帰ろう!災害か猛獣!

「当初、逃げ遅れた市民が居ないか捜索!じご捜索しつつ退避!」

 拝啓 上司殿

 ここまでやって過去の事例が無いため危険手当が無いとのたまう貴方が想像できた私は多分悪い部下なのですが、今は命が大事です。あと報告書、本格的にどうしよう。

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