第39話 2人の初めてのお泊り in 東京②

>>配信者のにゃむこSide


 床は真っ白のタイルで風呂場は金色であった。


 「お嬢様、足元がお滑りになりますので我々をお使い下さい」

 

 風呂場に似つかわしくない全身を白い布で覆った女性の声の人たちが恭しく礼をすると四つん這いになった風呂場への道を作った。


 『さすがに、にゃこむは人を踏み台にするのは躊躇するにゃ、ひとみっちの右手を持ってエスコートするにゃ』

 「よろしくお願いいたしますわ」


 ひとみっちの目には、この人たちの事は何も映っていない。

 まるで、人を踏み台にするのが当然のようなムーブメントに背筋がぞくっとする。


 『ひとみっち、この人たちは一体?』

 「うーん、表の世界で色々あって助けた女の人達かな?表の世界に未練が無いから私専属のメイドとして裏の別荘で雇用している。最初は、無償でって言われたけど、やっぱり労働に伴う対価って必要だと思うんだよ。一か月100万円くらいかな?」


 ≪ワイよりお給料高くて草ww≫

 ≪仁美ちゃんに踏まれて月収100万ってワイもなりたいww≫

 

 「私はこの人たちは興味は無いし、イヤならいつでも出て行って良いと言っている。でも、みんな、ずっと私の踏み台とかメイドやってくれているだよね、不思議」

 『そうなんだにゃ、ひとみちゃんが一番興味を持っているのは誰にゃ?』

 「にゃむこさんだよ?」

 

 目をかっと開き私に向ける、これは獲物を狩る瞳である。


 ≪ヒェッ……≫

 ≪にゃむこ、もうダークネス60という無限城に囚われた感じやろ≫


 そうしている間に、風呂場についた。


 「また、お戻りになるときに、参ります」


 全身を白い布で覆った女性達はメイド用の出入り口の扉の方へ姿を消していった。

 風呂場につくと今度は、8人の仮面をつけたビキニメイド服の女性達が膝をついて待っていた。

 

 ≪仮面をつけたビキニメイドさん、全員どちゃくそエロい恰好で草ww≫

 ≪池袋のダークネス60にいる謎のビキニメイド、もうこれ秋葉原やろww≫


 「お嬢様、湯あみの前にお体をお流しいたしします」

 「にゃむこ様もご一緒にどうぞ」

 

 ビキニメイド達に躰を捕まれると躰を洗う場所に連れて行かれるのだった。

 

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