第3話 魔法騎士クロード

「―マロン様のおかげで栄えたのです」

私のおかげで栄えた?どういうことだろう。

「おお、クロード。いきなり出てくるな。」

「申し訳ございません。叔父上。」

 なるほど、この方はクロード様というのか。

「ごきげんよう、マロン様。私は王宮専属魔法騎士クロードと申します。」

「あの、クロード様。私のおかげで栄えたというのはどういうことでしょうか。」

「ちょっと長くなりますけど、いいですか?」

 そのくらい大丈夫だ。

「はい、聞かせてください。」


 クロード様のお話によると、

―ちょうどマロン様が生まれた年は、豊作で、その次の年も、その次の年も、豊作だったのです。それと、海産物がたくさん獲れるようになったので、マロン様は豊穣と海の女神の化身と、陰で崇められていました。

それに、内乱が絶えなかったこの国は、マロン様が生まれ、平和になって、この町は栄えたのです。 

というような話だ。

待って待って。私のおかげで栄えた?女神の化身?そんなことないと思うよ。

だって、ウィリーシア伯爵領は、全然農産物が取れなかったんだから。

だから、私が生まれたせいで…とか言われてきたし。

「私が生まれたからではないと思います。いじめられてきましたし。」

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡クロード視点

「私が生まれたからではないと思います。いじめられてきましたし。」

 マロン様の言葉を聞いて、思わず怒鳴りそうになってしまった。女神マロン様を虐めるなんて信じられない。マロン様はどのような生活を送ってきたのだろう。

 本当にウィリーシア伯爵家は救いようがないな。

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水色髪の伯爵令嬢は魔法騎士に求婚される まかろん @makaron2025masyumaro

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