楽羅神社(未来)の鳥居

1章

1話

ミーンミンミンミンミンミーン

ミーンミンミンミンミンミーン


「暇すぎるよー…暑いし、夏だし…」


「ねー…ひまー」


んー〜〜、暇すぎる

世間的には夏休み??というものらしい

まぁ、学校に行ってないから分からないけど、常に休みみたいなもんだしなぁ

いつも祖父に教えて貰えはするけど、テストと言われるものやるわけではないんだし…

まぁ、勉強あんまりわかってないんだけど(*ノ>ᴗ<)


この山そういえばまともに散歩したことないよなぁ

祖父もだいぶ年寄りになってきたから神社の諸々やれているかどうか監視なくなったし、少し出てみたいんだよなぁ


「ねぇ、刹凪せつなこの山散歩しない?」


未來みらいと?いいよ。でもなんで急に」


「この山のこと知らないし、少し降りてみたくない?」


「あーー、確かに。前まで監視の目があったから気安く何かしようとしても難しかったもんね」


「そういうことだっペ」


「行くかーー、でも人きたらどうしよう」


「あ、やっべ考えてなかった」


「そういうとこだよ?未來みらい


「まぁ、バレないんじゃない?」


「午後くらいいっか…、暇だし今11時なのに1人も来ないから」


「昼食べてからいこ!!」


「いくかーー!楽しみになってきたーーーー!!」


「急に元気になった」


「そりゃ、外に出られるかもしれないんだよ?嬉しいじゃん」


「他にも探索してみたくなってきたかも……」


未來みらいと同じこと考えてた」


「じゃあ、それもするか」


細道とかあったら行ってみたいなぁ

外にも行ってみたいーーー

( '-' )スゥゥゥ…お腹空いた


「ご飯食べよ、1時間仕事したら 」


「頑張るわ」


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


んーーー


「行くか」


久々にしっかり身体動かせるなぁ

でも、未來みらい体力あるか??

こいつまじでない気がするんだけど

急に言い出すしまーじ焦ったけど楽しみすぎるかも

獣道あったら行ってみたいなぁ


刹凪せつな行っちゃうよ?」


「まってよw今すぐ行くからさ」


「ん 」


少し歩いたんだけど、こんな道なんだ

普段ここまで行かないから新鮮かもしれない

ん?なにあれ?


「みらー?」


「どった??」


「なんか獣道の先に鳥居ない?」


「んーー?あ、ホントだ」


行ってみたい

外は後でもいいよな時間的にまだ15:00だし

行きたいっていうか?

ちょっと不気味だし

なんか雰囲気があんまり良くないとも思うけど


「なんか雰囲気が良くないね… 」


未來みらいもそう思うなら言ってもいいか


「外は時間的にまだあるから行ってみない?」


「私も行ってみたい」


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


うわっスッゴなにこれ

廃れてるのか?

あの通りから見てるよりも古い鳥居だ


「なんかすごいね、廃れてるのに惹かれる雰囲気があるし、神秘的だな」


「分かる」


「くぐってみてもいいのかな?」


言ってみたはいいもののだめな気もする

でも、すごく引き寄せられるんだよ

入ってみたい


「お辞儀して入ろうか」


「え?!」


「だって、多分ここも楽羅神社かぐらじんじゃの一部でしょ?」

「だったらしっかりお辞儀してくぐってもいいのかなーって」


「ありがとうね、僕のために」


「ん?一緒に行こうか」


「うん」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



『って、え?!』


(何が起こってるんだ………)

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楽羅神社 未來 @mirai_snzk_

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