11、少女との衝突と真実4
「……どう、して?」
言葉を発したのは、栞のほうだった。
現在、僕は栞の前で
「ど、どうして!どうして、私の攻撃を
「
「
「そんなことは、無いよ。僕は……栞、
そこで、意識を
・・・ ・・・ ・・・
思い出す。うつろな
いや、思い出すという表現もやはり
あの日、僕はすべてに
でも、そんな僕に
彼女こそが……
「あなた、死ぬの?」
気づけば、そこには一人の
突然のことでどぎまぎする僕に、彼女はまっすぐ僕を
「死んじゃ
僕の
果たして、当時僕はいったい何を
でも、そんな僕に対して栞は。彼女は僕を、優しく
僕は、自分自身のことで
そんな栞の優しさが
泣いて、泣いて、泣きじゃくって。そしてようやく泣き止んだその頃には、もう栞のことをきっと
本当に、チョロくてバカな男だとは思う。思うけど、
どうしようもないくらいに。もう、自分自身でもどうにもならないくらいに。
だから、僕は栞に
そうして、僕は彼女と笑顔のままその日は
……でも、あの日の
あの
もしかしたら、あの日から栞はずっと
僕たち二人、立ち止まったまま、何も変われていなかったのかもしれない。何も変われないまま、変わったような気でい続けていたのかもしれない。だったらとんだお笑い
なら、どうするべきなのか?僕は、どうすればよかったのだろうか?
「……………………」
……いや、もうすでに
僕の中で、
栞の心を
だったら。いや、だからこそというべきなのだろう……
僕は、僕たちはここから
栞に
栞のことが大好きだ。愛してしまったんだ。
だったら、今度こそ。僕はまっすぐ立ち上がる。
僕は前を
そうだ、そうだよ。何を
だから、なあ。栞、今度こそしっかり、まっすぐと
今までずっと、
そうして、僕は意識が
それと同時。僕の中で、何かが静かに
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