第4話寿司屋
寿司が食いたくなったな。ヨシ、寿司屋に行こう。
ガラガラガラ。
「ヘイヘイヘイ、いらっしゃい」
「何だよ!少年野球じゃないんだろうが!」
「何名様ですか?」
「1人だよ!」
「寂しくないですか?私の友達呼びましょうか?」
「いらねぇよ!」
「じゃ、カウンターで」
「分かった」
「私の隣りで」
「おれ、客だよ!客席のカウンターでいいよ」
「お飲みモノはアイスコーヒーで良いですか?」
「馬鹿か!寿司だからビールだよビール」
「何を握りましょうか?」
「じゃ、大将のおまかせで」
「かしこまりました。でまかせ一丁」
「おいおい、なんででまかせなんだ?」
「お客様のリクエストで」
「馬鹿、なんで一杯嘘つくんだ!大将、オススメは?」
「隣りのパスタですかね?」
「馬鹿やろ、何で寿司屋でパスタだ」
「何握りやしょうか?」
「イカとタコ」
「へい、イカとタコ」
ペッペッ!
「お前、両手にツバ付けた?洗えよ!」
「失礼しました。うわっ、イカだ!ヌルヌルしてる、くっせぇなあ良くこんなもん食えるな!」
「……」
「うわっ、タコ。きっもち悪いな、うわっうんこ漏らしちゃった。握っちゃおうかな?」
「辞めちまえ!イカとタコが使えないなら寿司屋辞めちまえ!何だ?途中でうんこ漏らして握っちゃおうかなって!」
「軍艦巻にしますか?」
「ダメだこの店。帰る」
「お会計は、6万円です」
「馬鹿たれ、茶しかのんでねえぞ?」
「600円です。またのお越しを」
「二度と来ねえわ!」
世にも喜劇な物語 羽弦トリス @September-0919
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