レビュー時点で217話。
執筆開始から約2年が経っても、なお連載中の超大作です。
ちなみに私も、190話読了時点でのレビューとなります。
軽快な会話劇。
テンポの良さ。
読みやすい文章。
そして何より、強烈なキャラクターたち。
そのあたりの魅力は、すでに他の方がたくさん書かれているので、今回は割愛します。
私が伝えたいのは、
キャラも物語も、読み進めるほどどんどん大きくなっていくところ。
いや、「物語なんだから当たり前やん」という話ではないんです。
最初の設定からどんどん広がって、深く、壮大になっていくんです。
例えば、メインキャラの伊織ばあちゃん。
最初は、
「元気すぎるエルフばあちゃん」
くらいの印象だったのですが、
いや、この人。
何十年分の人生背負ってるんだよ。
笑って、ふざけて、暴走しているその裏に、
長い年月をかけて積み重ねてきた思いや後悔がある。
読み進めるほど、
「ただのボケキャラじゃなかった……!」
と、どんどん見え方が変わっていきます。
そして、成長していくのはキャラクターだけではありません。
商店街も大きくなる。
人が増える。
暮らしが生まれる。
ルールが必要になる。
統治が必要になる。
さらに外の国と関わり始めると、政治や外交まで必要になる。
……商店街の話でしたよね?
物語そのものと一緒に、キャラも商店街も大きく成長しているんですよ。
気づけば彼らがやっているのは、
人が安心して暮らせる場所をつくること。
なのだと思います。
だからこれは、ただの異世界サバイバルコメディではない。
シャッター商店街の復興を入り口にして、
「人の居場所とは何か」
「社会はどうやってできていくのか」
を描いている物語でもある。
もちろん、その合間でばあちゃんは相変わらず暴れていますけれど(笑)
でも、そんな笑える日常があるからこそ、
その場所が単なる拠点ではなく、
少しずつ「帰る場所」になっていくのかもしれません。
200話近く読んでも、まだ世界が広がっていく。
これだけ長く物語が続いているのには、やっぱり理由があるんだなと思わされる作品です。
※第10話まで読んでの感想です。
商店街がまるごと異世界へ。
しかも、一緒にいるのは若返って狐耳エルフになった伊織ばあちゃん!
このばあちゃんが、とにかく元気で楽しい。
異世界を満喫する勢いと、振り回される蓮さんのツッコミに何度も笑いました。
一方で、物語の始まりにある商店街とのお別れは切なく、
蓮さんがこの場所をどれほど大切にしていたのかが伝わってきます。
だからこそ、異世界で再び店を開け、
暮らしを立て直していく過程を応援したくなりました。
水や食事の確保にも苦労する二人。失敗を重ねながら連携を覚え、
仲間との出会いへ進んでいくのが面白いです。
ようやく美味しいものを食べられたときの喜びまで、こちらに伝わってきました。
賑やかな掛け合いと、人や場所を大切にする温かさ。
その両方を楽しめる、続きが気になる復興ファンタジーです。