PRIDE
水島あおい
第1章 恋心
第1話
遙は氷上で美しく舞っていた。
月光の静かなメロディーに合わせて、
流れるようなスケーティングの後、トリプルルッツ、トリプルトゥループを跳んだ。
フィギュアスケートの大会の一つ、グランプリシリーズのスケートアメリカの試合が行われていた。
大勢の観客が見守る中、演技が進んでいた。
白石遙は15歳。
今季シニアデビューしたばかりである。
グランプリシリーズもこれが初戦だった。
グランプリシリーズはスケートアメリカを始め、スケートカナダ、フィンランド杯、NHK杯、ロステレコム杯(ロシア)、フランス杯とあり、その中で上位の者だけが12月に行われるグランプリファイナルへ進む事が出来た。
スケートアメリカに日本からは3人参加していて、他に岡崎麗奈、高尾愛美が参加していた。
どちらもシニアのベテランである。
遙はショート3位でフリーを迎える事になっ
た。
麗奈はショート2位、愛美はショート6位だっ
た。
遙はジャンプを全て決め、ノーミスで演技を終えた。
そして遙は2位になったのである。
麗奈は精彩を欠き6位となり愛美は9位だった。
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