第6話

どこに連れてってくれるんだろう

ここって?蘭くんちなのかな

おとぎ話から現実に連れ戻された気分

「ここって蘭くんの家なの?」

「そう、ここカフェしてて2階が俺の家」

なんか大人になったんだね私たち

「あれだけ一緒に帰ってたのに初めてきたね蘭くんち」

「それなら花の家にも行ったことないな

あの頃毎日見送ったけど」

確かにそうかも

「ケーキと紅茶って来るまで待つつもりだったでしょ」

「さぁね、まぁ待つの苦じゃないから」

理由いや、答えになってない

あの頃はケーキなんて甘い匂いじゃ無く夕飯のいい匂いだったな

うちから好物の匂いがすると嬉しかったな

「今この店で働いてるの」

「まぁたまたまね」

2人の時何話してたっけこんなに無口じゃなかったじゃん

蘭くんが基本話してくれてたんだよね

本当に感謝

「ねぇ覚えてる?最初にあの場所に連れて行ってくれた時のこと」

「覚えてるよ確か、落ち込んでたよねあの日」

そうあの日、私は初めて呼び出しされたんだ

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