第6話
どこに連れてってくれるんだろう
ここって?蘭くんちなのかな
おとぎ話から現実に連れ戻された気分
「ここって蘭くんの家なの?」
「そう、ここカフェしてて2階が俺の家」
なんか大人になったんだね私たち
「あれだけ一緒に帰ってたのに初めてきたね蘭くんち」
「それなら花の家にも行ったことないな
あの頃毎日見送ったけど」
確かにそうかも
「ケーキと紅茶って来るまで待つつもりだったでしょ」
「さぁね、まぁ待つの苦じゃないから」
理由いや、答えになってない
あの頃はケーキなんて甘い匂いじゃ無く夕飯のいい匂いだったな
うちから好物の匂いがすると嬉しかったな
「今この店で働いてるの」
「まぁたまたまね」
2人の時何話してたっけこんなに無口じゃなかったじゃん
蘭くんが基本話してくれてたんだよね
本当に感謝
「ねぇ覚えてる?最初にあの場所に連れて行ってくれた時のこと」
「覚えてるよ確か、落ち込んでたよねあの日」
そうあの日、私は初めて呼び出しされたんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます