第5話
変わらないなここは
変わったのは私かもしれない
脳裏にチラつく思い出に引っ張られながらそう思う
疲れてるとわからないもん、花の匂いに綺麗って思う心も
学校から帰る道にあったチューリップまだあるかな
「なんでいるの」
チューリップ見にきたつもりだったのに
「帰って来てるって知ってみにくるかなって」
バレてる、帰り道ずっと一緒に帰ってたもんね
「いつからいたの」
「秘密」
人差し指を口に持っていって可愛くそう口にするなんて卑怯です
「お茶にしませんか」
なんだか姫と王子みたい
「はい喜んで」
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