第7話 夏休み

夏休みが始まった今日、俺は学校にいる。理由は学級委員だからだ。学級委員は2人いるのだが1人が体調不良の為、俺が学校に来ている。主な仕事内容は教室の後ろにある植木鉢に水をやり日向に置いたり、先生の手伝いをしたりと様々だ。一方昭由は隣のクラスで補習を受けていた。昭由は数学がだいの苦手で、尚且つ点数も低いため補習に引っかかってしまったらしい。ちなみに丑家と瑞谷は2人共部活の為学校にいる。丑家は弓道部のエースで数々の大会で功績をあげている。方や瑞谷はダンス部でこちらも大会などで功績をあげているのである。昭由は野球部に所属していて部活はあるものの補習の為参加出来ないらしい。対して俺は帰宅部だ。理由はこの学校には漫画研究部がない。俺の取り柄はゲームしかない為しようがなく帰宅部なのである。そんな事を考えてるうちに「··樹、優樹!」と先生に呼ばれた。俺は「はい?」と答えると先生が「どうした?体調でも悪いのか?ぼーっとして」「いえ、考え事をしていただけです」と答えた。すると「そうか、今日の仕事は終わったからもう帰っていいぞ」と言ってくれた。俺は荷物をまとめ先生に「ありがとうございました」といい、教室を出た。昭由に連絡するとすぐに「あと40分ぐらいで終わるから待っててくんね?」と送られてきたので、俺は屋上へと向かった。いつも通り外を見ていると「遠藤くん?」と声をかけれた。後ろを振り返ると真紀が立っていたのだ。俺は「丑家?どうしたんだ?」と聞いてみた。すると「休憩中に誰かが屋上に行く姿が見えて心配になって来たの、遠藤くんはどうして屋上に来たの?」「そっか、俺は松浦に待っててって言われて屋上に来たんだ」と事情を真紀に説明した。真紀は「そうだったんだね」と笑顔で返してきた。俺と真紀は小学校が一緒で仲が良くたまにこうして喋っている。真紀は小学校の頃から才色兼備でとても人気だった。今もなお人気は劣らず色々な男子から告白されているが全て断っているらしい。理由を聞いたら「ずっと前から好きな人がいるから全部断ってるの」と言っていた。真紀と色々話している途中にいきなり誰かが突然体当たりをしてきた。振り返ると麗が満面の笑みで後ろに立っていたのだ。

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