第13話 夢!それは目標で希望!

 はるかとおくに存在そんざいする人間界にんげんかい、その名もヴィスタリア。召喚獣しょうかんじゅうまう聖星界せいせいかいアスタリア。それぞれ共存きょうぞんする世界せかいは美しく、人々と聖獣せいじゅうたちのにぎやかな世界せかいだ。

 そんなヴィスタリアに住まう少女しょうじょステラ。12歳のステラは、病弱びょうじゃく部屋へやから一歩いっぽたことがかった。そんなステラのやまいを直したのは、聖獣せいじゅうとしてみずかあられた召喚獣しょうかんじゅうブルーであった。


 これはそんな二人がりなす、勇気ゆうき友情ゆうじょう、そして成長せいちょうの物語。


 ◇◇◇


 魔法まほうには二種類にしゅるいある。召喚魔法しょうかんまほうと、四属性しぞくせい魔法まほうだ。


 そのうちの召喚魔法とは、聖星界せいせいかいより召喚した聖獣せいじゅう使役しえきすることで行われる。召喚獣と召喚士とのきずなによって、そのちから無限むげん可能性かのうせいめている。


 ステラとブルーが教室きょうしつへ入ると、友達ともだちのミミィがつぎ授業じゅぎょう準備じゅんびをしていた。ミミィの使役しえきしている猫型ねこがた召喚獣しょうかんじゅうレミィがづくろいをしながら、ステラとブルーに気付きづいた。すると、尻尾しっぽでつんつんと、ミミィをつついた。


「ミミィ、ステラちゃんとブルーちゃんよ」

「あ、ステラちゃん!」

「おはようございます! ミミィちゃん、レミィちゃん」

「いよう! あさからドタバタだったぜ‼」

「ドタバタ?」


 ミミィとレミィがハテナマークをかべたところで、あらたな友達ともだちになったロジャーがあられた。ロジャーが使役しえきしている召喚獣しょうかんじゅうワッツも一緒いっしょだ。


今日きょうまでだろう。応募おうぼのしめきり」

「ロジャーくんも、おはようございます」

「おはよう。で、めたのか?」

って。応募おうぼのしめきりって、なん応募おうぼ?」

「あれだよ。おれたちは入学にゅうがくした初日しょにちにアンケートいて、応募おうぼしただろう。召喚士しょうかんしになるうえで、べつまなぶコースの応募おうぼだよ」

「ああ」


 ミミィとレミィが同時どうじにうなづいたところで、ロジャーはうれしそうにはなした。


俺様おれさまはただの召喚士しょうかんしにはならない。騎士きしになって、立派りっぱ聖騎士せいきし召喚士しょうかんしになるんだ。だからおれ騎士きしコースだ」

わたしも、魔法使まほうつかいコースをえらんだの。ミミィと一緒いっしょにいられるしね」

二人ふたりとも、別々べつべつだったのですね」

「ロジャーさま魔法まほう才能さいのうもあるんで、2年生ねんせいからは魔法使まほうつかいコースもえらばれるのです。えっへん」


 ワッツが自慢じまんげにかたったところで、ロジャーはかおあからめてうなづいた。どうやられているらしい。


「それで、ステラちゃんはどのコースにしたの?」

「私は、医学いがくコースにすすみたいのです」

「ええ! 最難関さいなんかんでむずかしい医学いがくコースに⁉」

「ステラ、いくらなんでも無理むりだ。医学いがくコースはそのむずかしさから、5年生ねんせいになってからけられるコースだぞ」

「うん。ってます。だから、それまでは医学いがくコースにはいれるように、勉強べんきょう魔法まほうをしっかりまなぼうとおもっています」

魔法まほうっていうと、魔法使まほうつかいコース?」

「はい。ミミィちゃんと一緒いっしょですね」


 ステラの言葉ことばに、ミミィはうれしそうにステラをきしめた。ステラもうれしそうに微笑ほほえみかえした。


「なあんだ。魔法使まほうつかいコースか。ステラは病弱びょうじゃくだったんだから、体力たいりょくをつけるためにも騎士きしコースにしたらいいのに」

「ロジャーくんのいうとおり、わたしもそうかんがえました。でも、医学いがくコースにすすむために、魔法まほう基礎知識きそちしきまなびたくて」

「ステラちゃん、成績優秀せいせきゆうしゅうだから絶対ぜったいすすめるわ。わたし保証ほしょうする! ね、ミミィもそうおもうでしょ?」

「そうね。そうおもうわ」


 それまでだまっていたブルーは、むねをはって自慢じまんげにかたった。


「ステラは、立派りっぱなお医者いしゃさんになりたいんだってさ!」

「わあすごい」

わたしね、ずっとお医者いしゃさまのちからきてこれたのです。だから、すこしでも恩返おんがえしがしたくて」

立派りっぱだな。おれ見習みならわないと」

「ロジャーさまはもう立派りっぱでございますよ!」


 ステラは応募用紙おうぼようし魔法使まほうつかいコース(医学いがくコースにすすむため)ときこむと、マーサ先生せんせいった。マーサ先生はすぐにやってくると、うれしそうにその応募用紙おうぼようしった。


「ステラさんなら、きっとやさしくたくましいお医者いしゃさまになれるでしょう」

「ありがとうございます。マーサ先生。これからほかの勉強べんきょう頑張がんばります」


 ブルーは見守みまもることしか出来できないものの、ステラの勇気ゆうきという魔法まほうちからつよさに興味津々きょうみしんしんだった。ステラはおくれて魔法使まほうつかいコースにはいるものの、レミィと一緒いっしょなのが心強こころづよい。ステラはあらたな目標もくひょうかい、頑張がんばろうと決意けついしたのだった。


―つづく―

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