第39話 対応

 まあクフェアのおかげですぐ出られたが証言の強要等が問題となり担当者は更迭された。

「早く犯人を捕まえ民を安心させたかった」と言っているが手柄が欲しかっただけだろうと思う。


 王とも相談し王都内での緊急時に行動できるように許可を貰い戦闘に参加出来るようになった。

本当は戦闘なんかしたくないし傷付いた人も見たくないが、見なければいいとか関係ないからいいとは思えない。対抗する魔法を貰ったのに温存して人が多く傷つくのは嫌だった。


 馬も乗る練習をしているがなかなか進まない。真直ぐ進む程度ならできるが街中で走らすのは無理だ。

アウラに新しい魔法を覚えれるかも試した。最初は無理だったがアウラが怪我をした時水魔法を使ったら水魔法を覚えた。

 

 その後、ツツジにも水魔法を使うと水魔法を覚えた。多分相手の体内にその魔力を流すと覚えれるのかなという仮説が出来た。しかし火とか風なんて相手の体内に流すことはできないので水以外試せなかった。


 そんな事をしていたら王城に魔獣の巣を発見したとの連絡が有った。最近魔獣騒ぎが有った近くの廃屋の下に穴が開きそこから魔獣が出て来ようとしたのを発見し今は蓋をしてるがこのまま放置も出来ないと報告に来たみたいだ。

 

 王から呼ばれたので話し合いに参加した。

「今回の討伐に参加は出来ますか?」

「無理だ。穴の中の戦闘に子供を連れてはいけない。しかし積極的に参加したいとは珍しいな」

「この巣を破壊したら王都内での魔獣騒ぎも終わるのかと思ったら出来たら早く終わらせたいと」

「そうか、参加できないと言いながらこうして呼んだのは後方の支援を頼みたいと思ってな。まあ言い訳みたいなものだが巣の中には入らないがけが人は助けて欲しいのだ。で、最悪の事態が起こりそうな時は、少々の被害を出しても巣を破壊してほしい。あの大穴開けた魔法なら巣も破壊できるだろう」


「後方支援は参加しますが当日は近所の方々は?」

「もう既に避難が始まっている。三日後に攻撃の予定だがそれまでには付近の家は無人のはずだ。警備も増員して対応してる。しかし巣が一つという保証はない為全兵力を向ける事は出来ない。本当は兵士だけで終わらせたかったのだが……。薬も少し多めに準備してくれないか。報酬は多めに出す」

「報酬はいつも通りで大丈夫です。僕も自分や大切な人が住んでる街を守りたいのです」

「そうか、そうだクフェアが参加したがっていたが絶対に阻止居てくれ。前線が混乱する。アウラは今回依頼を出しているがそれ以外の婚約者には参加しないよう言って欲しい」


 簡単に巣が破壊できたらいいが……。

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