第36話 お金は大切

 アウラもミモザとも婚約が決まった。

婚約ってこんなに簡単に数人とするものなのか?一応貴族に成る事は決まってるが、貴族って言っても下位だし、収入足りるのかな?


 この世界では魔女以外の貴族の女性は働きに出る事は殆ど無いらしい。まあ先の事を考えても答えは出ないか。でも今からでも収入が有った方がいいよね。何か無いかな?


 こういう時って異世界物の話では前世の玩具とかを作って売るとか聞くけど、どうやって売るんだ?無理だな方法が分からん。


 水に回復の魔法を少し入れて薬として売るとか?いや、でも素人が作った薬なんて飲む人居ないか?

まあでも作ってみよう。濃いと怖いから薄めに入れて……売るのは無理だろうからクフェアに話して城の中で試してもらおうかな。 

 

 クフェアを呼んで薬?の説明をした。

「これ水の中に回復の魔法を少しだけ入れてみた。飲んでも大丈夫だと思うけど出来たら最初は傷口とかにかけて試したいのだけど。まだ試作品だから効果は分からないが城の中で怪我と買ってすることある?」

「訓練中と買って結構怪我するみたい。試していいの?」

「回復魔法だから悪くはならないと思うけど出来たら効果を見てみたい。一応自分で怪我した所につけたら治ったよ」

「そうなのね。今から行ってみる?」

「いいの?」

「行きましょうか」


 城内の訓練所に着いた。

「今日怪我した者は居る?」

「第三王女様!怪我人なら数名いますが任務には支障ありません」

「違うのよ。少し薬が手に入ったから試してみたくて」

「では案内します」

 

数名治療中の者が居た。

「ねえこの薬試して貰ええないかしら?」

「薬ですか?使用してもよろしいのですか?」

「今ここで傷口に使ってみて」

「分かりました」


本人が腕にある傷にかけている

「あれ?痛くない……血が止まった」

「気分悪くとかはなってませんか?」

「大丈夫です。傷口が少しずつ消えてる……これどこの薬ですか?かなりの高級品では?」

「ごめんなさい。入手先は秘密です。この薬数本あるのですが試してもらえます?」

「薬を貰ったのに変なこと聞いてしまい申し訳ありません。でもこの薬は凄いですよ。これなら少々高くても欲しいです」

「また感想聞かせてね」


 後日あの薬を正式に導入したいと話が有った。何故か王様から直接。

「あの薬作ったのレオだろ?少し定期的に欲しいのだが」

「あの、納品するのは構いませんが将来的には買い取って貰ったりできますか?」

「いや最初から買い取るぞ。王が対価を払わないなんて笑われるからな」

「でも今はお世話になってますし」

「それは此方の理由でもあるからな」


収入が出来た。

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