第32話 2人目?

 毎日放課後に王家の練習場で魔法の練習する二人……

一部では「あの二人の関係は?」と噂になっていた。

 

 毎日練習していてもクフェアの属性は風以外増えなかった。

レオはもう無理なのかと諦めていたがクフフェアは諦めていない。それが見て分かるからレオも手伝う。


手を繋ぎ真剣に語り合うレオとクフェア……その姿を噂を聞いた王が遠くから見ていた。


その日も練習が終わり王城内に借りてる自室に向かおうとすると後ろから声を掛けられた

「レオ君、少し時間良いか?」

「……はい?って王様?」

「今日は王ではなくクフェアの父として聞きたいことが有る」

「はい」

「こちらの部屋に来てくれるか?」

「はい」

空き部屋?に入った。


「まあ座ってくれ。それで単刀直入に聞くがクフェアの事をどう思う?」

「すっかり元気になられたと思います」

「そうではなくてだな、個人的にどう思うかだよ」

「そうですね。見た目も頭も良さそうですね。学校でも凄く人気が有ると思います」

「そうか。君はクフェアが好きか?」

「当然好きですよ。最近言動が少し怖いですが」

「一緒に居たいと思うか?」

「出来たら仲良くしていたいですね」


「わかった。許可する」

「許可ですか?」

「まあ最初からこうなるのは分かっていた。クフェアの君を見る目は恋する目だ」

「恋?許可?もしかして、お、お付き合い?」

「ん?婚約のつもりだが」

「いやまだお互いの気持ちも。僕には婚約者も居ますし」


「先程好きで一緒に居たいと言うただろ。婚約者が居るのは知ってる。一人も二人も三人も変わらんだろ」

「いや変わりますよ。それに本人の気持ちも有りますし」

「ならば確認しようか」


 王は部屋の前で待機してる護衛に声を掛けクフェアを呼び出した。

「お父様お呼びで……レオ?」

「クフェア、父として聞きたいことが有る。レオはお前のことが好きで一緒に居たいと言う。儂としては婚約者となって欲しいがどう思う?」

「本当……本当ですか?レオがそう言ってくれたのですか?私はレオとこの先の人生を歩みたいです。でもアビとも一緒がいい。お父様!我儘を言いますが私とアビとミモザのレオとの婚約をお許しください」

「「はいっ?」」

「え?駄目ですか?」

「いやミモザって誰?」

「私のクラスメートで仲は良いのですが……婚約ってどこからそんな話が?」

「ミモザの子とみていて分からないの?……まあ分からないからそんな反応なのよね。ミモザの事嫌いではないよね?まあ本人が居ないから今はいいわ。私とアビのレオとの婚約を認めてください。レオは私の命を……」

「いいよ」

「お父様、まだ途中なんですが」


婚約者が二人?どうなるのこれ?

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