第30話 ミモザも仲間に
アビとの事は3人だけの秘密にしておいた。どこから話が漏れるか分からないからだ。
一応王様には話そうかとは思っているが、王に話して軍の強化の為協力しろと言われたらどうするか。
人を攻撃するための魔法を教えるのに耐えれるか?自分でも身を守るために攻撃することは有るだろうから防衛の為ならいいが軍が力を持ったら他国に向かう可能性高いよな……。
アビとも色々相談してるとミモザが珍しく声をかけて来た
「レオが魔法使いだしてから忙しそうね。何か手伝える事はありませんか?」
「……なあアビ、信頼できる仲間は欲しくないか?」
「ミモザさんなら安心できるね」
「そうだな。ミモザさん、もしもだが複数の属性の魔法を使えるとしたら使いたいかな?」
「そんな夢みたいな魔法って、あれ?そう言えばレオって全属性……出来るなら使いたいわ。何か方法は有りますの?」
「今誰も近くに居ないけど、少し声が大きいかな。出来るかもしれないが絶対の他の人には秘密だ。親でもね。それでも習ってみたい?」
「当然です!そんな機会普通はあり得ないのですから」
「では魔法の練習場に行こうか。アビ今日は何か有った時用の監視役ね」
「それは良いのですが、友達同士です手を繋ぐのは良いですがそれ以上はまだ駄目ですよ」
「???言い忘れてたがミモザ、僕と手を繋いでも大丈夫?なあアビ、それ以上とまだって何?」
「レオ君と手を繋ぐ位は平気です。魔法の練習の為ですし」
「別に深い意味はないわ。手を繋いで練習以上は、う、浮気になるって意味です」
なぜかミモザもアビも顔が赤くなっていた。
聞いてて僕も実は恥ずかしかったが秘密だ。
先日と同じように手を繋いで練習したが……
「増えませんね……」
「今日はもう終ろうか。少し暗くなってきたな火の玉でも出すか……」
「あれ……火の使い方が分かる気がする。」
「出来たみたいだね。火魔法使ってみて」
小さいが火の玉を出して飛ばしている。成功だ!
「おめでとう。でも水と火属性って面白い組み合わせだね」
「ありがとう」(こんな事教えて貰えるって事はもう私はレオと結婚するって事かな……そうだよね。こんな重大な秘密を教えてくれるのだし)
何かミモザの視線が熱い……。何か有ったか?
「ミモザ大丈夫?」
(これは、け、結婚が大丈夫かって事?)「大丈夫よ」
「なんか今返事までの時間が気になる……まあ大丈夫なら良いのだが。何か違和感感じたら直ぐに言ってね。アビにでもいいから」
「わ、わかったわ。何か有ったらアビに相談する」
この時の違和感の正体は長い間分からなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます