第4話 月日は流れ....
※今回出てくる炭縄だったりフロータンクは2034年の世界に独自に
存在する独自の物です
フロータンクはこの世界だとプラスチックに代わって台頭してきた新素材で
環境にも優しくてたくさん使われてるみたいです。炭縄は炭素複合のロープで
漁においてよく使われるみたいです。この下から本編です
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今日で遭難してから2週間が経過した。さすがに皆も慣れてきたみたいで全員が名前で呼び合っている
「そろそろ島を出る準備をはじめる頃じゃねーか?」
「そうだね、僕もそう思う。」
「梅雨が来る前に島を出たいと自分も思っていたところだ」
賛成多数。よって可決!
「最寄りの島はここから約7km離れたとこだったよな正宗!」
「そうだ。だけどそこまで渡り切れるか?皆が起きて準備して...出航が10時だとしよう
今は4月の中旬大体日の入りは大体18:30...ライフジャケットのようなものも無い。しかも
ネットとかの企画と違ってこっちは6人もいるんだ。あまり現実的ではない...」
「でもさ、漕ぐ力も6倍ってことだろ?だったら行けるさ!」
「君のそういうところ、僕も見習うべきなのかもね...」
その後も話し合いは続きとりあえず材料を集めよう。ということになった。
「いかだの作り方なんて、クイズやってる俺でも知らないんだぞ?作れるのか?」
「専門家ではないけど多少は僕も心得がある。僕たちは竹、亮太さん達は炭縄、
裕子さん達はフロータンクを集めてきて欲しい」
「わかった。どれほど取ってくれば良い?」
「あるだけ全部だ。フロータンクも同じく。頼んだ」
「任せろ」
「わかったわ」
二人とも非常に頼もしい、さすが自衛隊だ。
「それじゃ僕たちも行こうか。」
「そうだな。」
この時俺たちはまだ知らなかった。これから地獄の日々が始まることを...
「あー!!ダメだできねぇっ!」
「今日で5月27日、これで18回目の失敗か...」
「どうしても6人が乗るとバランスが崩れるんだよ...!」
「なんとかできないのかしら...」
やばい...そろそろ船を完成させないと梅雨が来る!こんな竹の船じゃ荒波は超えられないぞ...
「僕の見立てでは浮力が足りないんだ...6人分の体重は大体だけど...330kgくらい
つまり660Lのフロータンクが必要というわけだが、集まっているのはぎりぎり600Lあるかどうか...このままでは一生経っても出航できないぞ」
どうすればいんだろう...俺は考えた。
すると裕子さんが
「そういえば前に森でドラム缶を見かけた気がします...」
ドラム缶?最近は東京湾のネタですら聞かなくなったあの?
「ドラム缶って金属だろ?浮くのかよ正宗ぇ?」
「大丈夫だ、問題ない。十分な浮力を得られるはず。裕子さん、案内頼めますか?」
「はい、たしかこっちです。」
裕子さんに俺たちは連れられ森の奥へ
しばらく進んでいくと
「おっ!なんか家があんぞ?」
「この近くに結構な数の缶が置いてあったはずです」
開けた場所についたので皆で別れて捜索すると
あったぞ!と正宗の声が聞こえる
「200Lくらいのが6個。十分すぎる量だ!」
そうして以外にも軽いドラム缶を抱えて、僕たちは海岸へと戻った
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