機鋼双流 ウォレイルズ
きいろいの@入院などでお休み中
第1話 飛来したもの 見つけたもの
とある日、海沿いで酔っ払いが歩いていた。
「なーにが、ヒックッ!部長命令だってんだ…ヒック!」
ふらふらと歩いていると、海の方に光る何かを見つけた。
「なんだぁ?船かぁ?」
その光はだんだんと強くなり大きくなってきた。いや、こっちに落ちてきてるのだ。
「ぎゃあああ!隕石ぃぃぃっ!!!!」
酔っ払いは恐ろしさで酔いが覚めたかのようにその場から離れるように走る。
落ちてきた光は途中に2つに分かれ海に落ちた。
大きな音にびっくりした住民たちは騒ぎ出して家の明かりをつける。何事かと音のした方を見るために窓を開ける人や懐中電灯を持って外に出る人が大勢だった。
人々は見て驚いた。機械の巨人があるのだ。いったい何故ものが海にあるのか誰にもわからない……。
———
朝の6時半、
走っていた途中、警察官とパトカーが集まっていて通行止め状態になっていた。
「あのー、何かあったんですか?」
祐吉は好奇心で聞いてきた。警察が眠そうな顔で渋々と何かあったかを答える。
「昨日の夜に変なものが落ちてきてね…ほらあっちのほう、それを調査するためにいろいろとね…だから入っちゃダメだよ」
警察官は「せっかく休みが潰れて最悪だなぁ…」とため息をしながら持ち場に戻る。
祐吉は教えてくれたところを見ていた。そこには機械の巨人が海の中から体半分を出して静止している。
「なんだあれ…どっかのロボット開発品なのか?」
世界中では技術発展のために大型のロボット開発の研究をし、一部の場所にて実際に動かしている話は聞いたことある。だが、あそこまで人間に近いような芸術的なデザインを作っている話は聞いたこともない。
それに、何故特徴のない町にあるのかがわからない。
考えても仕方ないと思い祐吉は引き返し家を帰ろうとする。あれがどっかからの侵略のために来たロボットだったりして…とアニメみたいな事を考えながら走っていると子供が1人打ち上げられているのを見つけたのだ。さっき通った時はいなかったが、急いで子供の方に駆け寄る。
「おい、大丈夫か!?」
返事はないが、呼吸はしていて生きているようだ。しかしずぶ濡れだと風邪を引いちゃうと思い子供を背負って家に急いで帰宅した。
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