第7夜 あんぎゃ様

すげえ夢見ちゃった

僕は神奈川の某市にある格安中古住宅に引っ越すんだけど、その際にごみ出しの曜日書いた紙もらうじゃん。

ちゃんと見ておこうと思って読むんだけど、「あんぎゃ様の依り代は捨てずにほかの住民に譲ること。」って書いてるの。


そんで、周囲の住人に挨拶ついでに聞いてみたら、「ああ、これよ。持ってるから上げるわ」と古い大黒様?をもらうの。気味悪いけど近所づきあいもあるしなあと思ってもらうわけ。


で、その日の夜から異変が起きる。まずは飼っていた金魚がその日のうちに腐って死ぬ。

次の日にはベランダと庭の花と家庭菜園がすべて枯れ、

3日目の夜には大黒様っぽいシルエットが窓に映って「ちょうだい~ちょうだい~」ってささやいている。


あ、もうこれ駄目だわと思って捨てようとするんだけど、町内会長のおばあちゃんに「それは捨てるな。そしてもらったやつにも返すな。それがルールや」といい去っていく。

あ、こいつ何か知っているなと思い詳しく聞いてみるんだけど、絶対に言えないんだとか。ただ、市役所のHP詳しく見てみろと。

そしたら画面端にすげえ小さい文字で「末路」ってリンク先のってた。

クリックしたら、「あんぎゃ様を捨てた方々」という名前の一覧と死因、死体が写真つきで載っている。


そして最後には、「あんぎゃ様を捨てない。置いたまま引っ越さない。壊さない。吹聴しない。送られた際は拒否しない。元の持ち主に返さない。」と書かれていた。


それから数日近くあんぎゃ様と思われる影にずっと悩まされた。夫は廃人になり息子は呼吸をしなくなり死んだ。

そしてある日、隣の空き家に夫婦が引っ越してきた。

そこで僕は隣人にそうされたようにあんぎゃ様をわたし、引っ越す。


こうやってこの市ではあんぎゃ様の呪いを住人同士で押し付け会ってるんだ……!ずっと何年も。

だから、この街の死亡率は高い。空き家の数も不自然に多い。だから、格安の空き家ができて「呪いの押し付け先」が引っ越してくるんだ。

と思ったところで目が覚めた。

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