人の心は不変ではないのに、約束に期待をしてしまったから。
- ★★★ Excellent!!!
売れ残りのクリスマスツリーを見つけ、来年一緒に飾ろうと恋人と約束をして買った主人公。けれどもいつしか二人の間にはなんとも埋めようのない距離ができ、約束は叶わずに関係が終わります。
それでもせっかくだからとツリーを飾って楽しもうとする前向きな心と、思い出にがんじがらめになっている心の板挟みが、手に取るように伝わってきました。
人の心は移ろいゆくけれど、また春も来るわけで。主人公のクリスマスにまつわる苦い思い出が、別の誰かとの幸せな思い出になることを願ってしまいました。