第3話 次男妊娠、出産

次男の妊娠中は、本当にたくさんの不思議な体験をした。

妊娠発覚時、コロナに初めてかかり、隔離のため、私は家の物置部屋で、ひっそり過ごしていた。

なぜか人一倍怖がりのくせに、妖怪ものや、幽霊の話の本を読み漁り、1人怖い怖い、言っていた。

コロナが流行り出した時、確か10日から2週間程の隔離期間があった。

その期間中のある夜、夢なのか現実なのかわからないが、パチパチや、パチン、や、壁がきしむような音が四方八方からする最中、

物置部屋の壁に、天狗様が現れたのだ。現れた、と言っても、壁から覗くようにして、部屋の中を覗いている様子だった。その後、白龍様が、我が家の上に降りてこられ、家の周りには花火が上がり、大騒ぎの夜だった。

隔離しすぎで、とうとうおかしくなってしまった、と落ち込んでいたところ、ふと生理がきていないことに気づいた。


もしかして、と思い、夫に妊娠検査薬を買ってくるようお願いした。

3人目にして、初めてフライングなしで、

検査薬を使ったが、見たこともないくらいのはっきりとした陽性が、出ていた。

その後、仕事も軌道に乗り始めていたので、

妊娠は、本当に嬉しいこと。けれど、

出産、育児休暇で、また休みたくない気持ちから、本当に、産んでいいものか悩んでいた。

その気持ちも、エコー写真を見て、

吹っ飛んでしまった。可愛い全身を見せてくれた次男のエコーからは、ものすごい産まれたい、というエネルギーを感じた。

長男長女と同様に、その時点で、男の子だ、と確信していた。


そして、産まれた次男は、人に会うたびに、

「なんだかこの子を見ていると、手を合わせたくなるのよね。」や、

霊感のある知り合いには、

「この子は、特別な子。大切に育ててね」

と言われたりもした。


もしかして、本当に、神様や、天使の生まれ変わりなのでは?と思えて仕方ない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

わたしって結構霊感あるかもしれない。 yun_nゆん @yumiko-hayakawa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ