第184話

「何言ってるの、葉月ちゃん。いつも那由多の話聞いてくれてるよね?」


「でも零の気持ちとか聞いてない」




気持ち?




「瀬尾が好きなんでしょ?」




え?




うん大好き。


って、すぐに言えなかった。




あれ?


なんで?




昔は毎日のように言ってた言葉。


それが今は出てこない。



なにも反応できないのに、顔だけが熱くなってくる。




「うん、だ、大好きだよ」




なんとか絞り出してみた。




よかった。


言えた。




いつもどんな顔して言ってたんだろ。


なんだか無性に恥ずかしい気持ちになった。

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