第153話

葉月ちゃんのママが“お兄さん”って呼んだのは、葉月ちゃんのパパのお兄さんで、


“純くん”は葉月ちゃんの従兄弟なんだって、葉月ちゃんのママが丁寧に教えてくれた。




「やだなー」


「葉月、なんでそんなこと言うんだ?」




葉月ちゃんのパパが視線を前に向けたまま、やんわりと咎める。




「だって純嫌いだもん」


「昔はよく一緒に遊んだりして、仲良しだったのに……」


「そんな昔のこと忘れた」


「葉月、」




葉月ちゃんはむっつりと黙り込んでしまった。




葉月ちゃんのパパとママは、顔を見合わせて溜め息を吐くと、道順の相談を始めた。




もう“純くんの話”は終わりみたい。




一体どんな子なんだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る