第145話

別れの朝。


ママに起こされてバタバタと朝食を済ませ、もう駅の改札にいた。




お盆で人の少ない駅で、電車がくるまでの束の間の時間。


またこれで、しばらくお別れだ。




「合宿がんばって」


「うん、ありがとう」




そんなことしか言えなかった。


もっと話したいことはたくさんあったはずなのに。




那由多も普段より口数が少なく感じるのは、気のせいかな。




「また来るよ」


「今度は、私が行く!」



そう返したら、那由多はにっこり笑って頷いた。




そんな風に、ぽつりぽつり話してると、




近くで踏み切りが鳴り出して、もうすぐ電車がくることを知らせた。

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