第125話
「零ちゃん」
もう一回呼ばれた。
「……なぁに?」
「浴衣すごく似合ってて可愛いよ」
カッ、とまた顔に熱が増す。
「も、いいよ。お世辞は」
恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい。
だって、自分が全然女の子らしくないって知ってる。
あはは、と笑って那由多を見上げた。
「お世辞じゃないよ」
「えっ?」
「零ちゃんの家でも、ずっと思ってた」
「え!?」
「さっきは、なんか恥ずかしくて言えなかったんだ」
提灯のあかりのせいかな。
那由多も顔が赤く見えた。
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