第124話
祥平たちは、あっそ、とひとこと呟いてイライラしながら立ち去る。
姿が見えなくなる前に、那由多がその背中に声をかけた。
「傷つけるなよ」
いつもと違う、まるで命令するみたいな声。
祥平は顔だけ振り返ったみたいだけど、すぐビクッとして前を向くといなくなった。
私はまだ顔が熱くて、那由多を見れない。
世界一可愛いって、なにそれ。
葉月ちゃんの方がどう見ても可愛いし。
「零ちゃん」
那由多の声に思わず顔を上げてしまった。
きっと真っ赤だ。
だって那由多もちょっとびっくりしてる。
恥ずかしい。
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