第102話

フラフラしながらキッチンを出ようとしたら、急に軽くなった。


持ってたトレイがフワリと浮いてる。




「僕が持つよ」


「えっ!?」




那由多が私からトレイを取り上げて、キッチンの入口に立っていた。




「あ、ありがとう」


「どういたしまして」




満面の笑みで返されて、何故か私が照れてしまった。




那由多とリビングに戻って、コップを配る。




さっきまで、3人掛のソファにママと元気に挟まれて座ってたから、那由多の分もそこに置こうとしたけど、


横から手が伸びてきて、コップを奪われてしまった。




その手を辿って視線をあげると、はにかんだ那由多の顔。




「ここでいいよ」




コトンと置かれるカップ。




それはカーペットに直に座る、


私のとなり。

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