第68話

「れいちゃん」




那由多の声に顔を向ける。


眉尻を下げながらも、那由多は笑ってた。




「またね」


「……うん」




2回目のお別れに、また泣きそうになった。




前の時はどうやってお別れしたっけ、って思い出しても、


今は全然思い出せなかった。




寂しい。




ずっと、


一緒がいいのに。




ふと、思い出した。



「なゆた」


「なぁに?」


「おまじない」


「え?」




那由多が傾げた頭を両手で掴んで、






ちゅ。






「またね」




“またね”のおまじないをした。




パパが後ろで叫んでたのがうるさかった。

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