第51話

パパとママを玄関で見送って、那由多のママとお風呂に入ったら、やっと実感が湧いてきた。




「あぁー、やっぱ女の子はいいわー」




那由多のママは、私がお泊まりするのが凄く嬉しいみたいでニコニコしながら、頭を洗ってくれた。




「ね、零ちゃん」


「なぁに?」


「いつか、うちの子になってくれる?」


「なゆたんちのこ?」


「そう」


「いいよ!」


「本当!?」


「うん」




私は即答した。




だって那由多の家の子になったら、もう離れなくて済む。


迷うことなんて、何にもない。




那由多のママは、やったって言ってバンザイして喜んでた。

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