第50話

「それじゃ、零。ママたちはホテルに泊まるから、いい子にしてね」




私は唖然として、頭の上にハテナマークを振り撒いてた。




「那由多くん、零をお願いね。今日はお泊まりさせるから」


「えぇー!!」


「ふふふ」




ママはやっぱり楽しそうに笑って、私と那由多の頭を撫でた。




「今日はクリスマスイブだからね!これはママたちからのプレゼントよ」




私は那由多を振り返った。


那由多も私の方を向いていて、口をかぱっと開けたまま停止してた。




「じゃ、また明日ね」




ママはどこかウキウキと、部屋を出ていった。

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