第47話

那由多のお家でみんなでご飯を食べて、パパママたちはリビングで話に花を咲かせてた。




私たちは離れてた半年間を埋めるように、ずっと一緒にいた。




毎週電話をしていたからか、意外と話したかったことはすぐにつきて、


那由多の部屋で一緒にお絵かきしてた。




絵ハガキを貰ったときも思ったけど、那由多は絵がもっと上手になったと思う。




どこがどう、とか全然わからなかったけど、すっごく惹き付けられた。




那由多が右手を動かすのを、ずっと見てた。




那由多の左手と私の右手は、ずっと繋がったまま。




描きにくそうだったけど、強い力で握られてる手が嬉しかったから、離さなかった。

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