第23話
そうやって、なんとか過ごしてた次の日曜日。
那由多のいない日々は、眠れない夜みたいに長くて、先週まで那由多がいたのが嘘みたいに感じてた。
日曜日の朝はいつも、今日は何して遊ぼうかってワクワクして目が覚めてたけど、今日はいつまでもベッドの中でゴロゴロ転がってた。
「零、そろそろ起きなささい」
ママに言われて、モゾモゾと芋虫みたいに動いてやっと起きた。
「ママおはよー」
「おはよう零。顔洗っておいで」
「うん」
リビングのソファで、コーヒーを飲みながらテレビを観てたパパにもおはようを言って、洗面所に足を引きずって向かう。
冷たい水で顔を洗ってタオルで拭いていると、電話が鳴った。
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