第9話

体育館での入学式が終わり、先生につれられて教室に移動する。




那由多と私は同じクラスだった。






那由多は、


瀬尾 那由多(セオ ナユタ)。




私は、


園村 零(ソノムラ レイ)。






席も、前後のお隣さんになった。




少し高い木の椅子によじ登って座った私に、同じようにして座った那由多が振り返った。




私も足をぶらぶらさせながら、机を挟んで身を乗り出すと、那由多が嬉しそうに笑った。

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