第98話

小さな食器の音と水が流れる音が君と私の間を通っていく。




やっぱり心地いいこの空気。


でも少し前とはちょっと違う、雰囲気。




ついちらちらと見てしまうし、何となく緊張してる。


どうしてかその緊張感すら悪くなく感じるから、不思議だった。




「なぁ」




食器が全て棚に片付いたところで、君が声を掛けた。




「はい」




裏返らないように気をつけながら何でもないように返事を返す。


と、




「明日ヒマ?」




……。




「は?」




思わず間の抜けた声を出してしまった。




っていうか、え?


は?


何?




そんな質問は想定外で混乱する私。


それに気付いてか、もう一度繰り返す君。




「だから明日」

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