第97話

でもさ、いつもコーヒーしか頼まないよね。




え?


もしかして今日は紅茶飲んでくれるつもりだったの?


まさか?




ちょっと期待を込めて見つめ返してみた。


なのに。




「いや、頼むつもりだったからいいけど」




あっさりとそんな言葉が返ってきた。




なんだ。


ちょっとがっかり。


しかも謝り損だし。




「……」




君はそれ以上何も言わずにカップを手に取った。




ま、いいけどさ。


もう慣れちゃったし。




私は今や特に気にも留めずに、汚れたお皿とカップを片付け始めた。

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