第74話

視線は本に留めたままだけど。


やっぱり聞こえてるんじゃん。




本当、君ってやつは。




「なんでいきなり別れ話?」


「いきなりって、とっくに冷めてただろ」




……って。


え、別れ話?




このひと彼女さんだったのか。




聞かないようにしてもどうしたってこの広さじゃばっちり聞こえてしまう。


悪いとは思いつつ、あまりに驚きの内容にガン見しながらポットにお湯を注いでしまった。




君は見たことのない顔をしていた。




なんていうか、男のひとって感じの顔。


変な顔。




彼女さんは凛とした顔をしてた。




はぁ、なんだか女優さんみたい。


素敵。

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