第48話

「あ、カズ来てたの」




知佳さんが店内のカズさんに気づいて声をかけた。




「うん。知佳ちゃんも入れば?」


「うーん……。そうしたいんだけど、コレ仕入れてきたとこでさ。かえって値付けしなきゃなんだ」




大きな荷物を見せつつ知佳さんは苦笑した。


今にも崩れそうで崩れない絶妙のバランス感覚が凄い。




「そっか。すごい荷物だね、手伝うよ」


「大丈夫大丈夫。量はあるけど軽いから」




わっわっ。


あり得ない揺れ具合なのに軽やかに荷物を傾けて見せる知佳さんに、こっちがひやっとする。




「目移りしてつい買いすぎちゃったのよね」


「いつもそんなこと言ってない?」


「あは。言ってるかも」




知佳さんとカズさんはとっても仲良し。


まるで子供の頃からの付き合いみたいに見えるけど、実は数年前に知佳さんが越してきて初めて知り合ったらしい。




なんか意外。

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