第41話
「ごちそうさま」
「どうもありがとうございました」
畠さんはカウンターにお金を置くと、君にも声を掛けてから静かに席を立った。
ドアが閉まる前にお互いに軽く会釈をするのは、もう習慣になってる。
私は姿が見えなくなるまで見送ってから、空になったティーポットを静かに片付けた。
ふたりだけになった店内。
君と私の間に会話はあまりない。
挨拶とか注文以外に交わす言葉と言えば、
「いい天気ですね」
「そうだね」
くらいだった。
なのに、
なぜか間がもつから不思議。
私の中で今、君の存在が最大のミステリーだったりする。
本当、変な人だよね。
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