第50話
家に入ってどさりとバッグを置く。
久しぶりにいつもよりかなり早く家に帰ったから、なんか変な感じがした。
「京」
頭上から呼ばれて顔をあげた。
「ばぁちゃ、
「あ゛?」
じゃなくて、京子サン…」
危ねぇー!
セーフセーフ。
ば、
もとい、京子さんは暇さえあれば娘である母さんに会いに来る。
遠くに住んでんのにわざわざ来るのは、ふたりとも美術の先生で画家ってやつだから。
昔から、よくこうやって一緒に共同作品を製作したりしていた。
“ひとりじゃできないこともある”
“誰かとひとつのものをつくるってのは、いいもんだよ”
よくそんな風に言われてたっけな。
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