第18話

小羽は成光の腕を

引っ張るように掴み、


二人は布団から出ると

福助に近付いた





「あの部屋…。


あの部屋には

隠し扉が有り

外に出られます」



小羽は

廊下の突き当たりの部屋を

指差した




そこに辿り着く迄には、


三名の山賊達が居る――




福助はその三人の山賊を


素早く刀で斬ると、




「二人共ぼさっとしてないで


早く来い！」



福助は怒鳴るように

小羽と成光に檄を飛ばした




成光はその場の恐怖と

福助のその声に驚き、



足がすくんで

動けないでいた




小羽はそんな成光の手を

強く引くと、


成光を強引に歩かせ

福助の後を追うように

その部屋に入った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る