第8話
「お前の名はなんだ?」
成光は刀で
その男の頬を撫でた
「――竹文(タケフミ)。
私はお前を許さない」
竹文と名乗るその男は
鋭い光を宿した
猛々しい目を、
成光に向けた
その目の光に
成光は息を呑み
自分が怯んだ事を
認めた
「覚えておく」
成光は刀を
高く振り上げると、
その男の首を
先程よりも深く
斬りさいた
そして、
血で紅く染まる刀を
素早く鞘に収めた
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