読んだ本の話

ねんねゆきよ

はじめに

 情報は加速している。

 大変バカバカしい勘違いだ。


 30秒広告を見て、15秒のショートを見て、ソレを2つ3つ読み流して。何を知ったというのか。

 読みやすく、角がなく、単純。そんな、食べやすい情報がある。SNS はソレを目の前に持ってきた。

 ソレだけの話だ。


 情報は今、細かく切り分けられているのだ。

 『お腹が空いた』トいう問をする。

 すると今は、ご飯と、味噌汁と、魚と、調味料と、お茶と、漬物と、其れらに対する素人の感想が流れてくる。

 一つ一つ食べる。箸の使い方も知らず。目の前で、与えられたものを点滴のように打つばかり。

 そして錯覚する。我々は、なんて効率がい良いんだ!トいう、救いようもない、勘違いをしでかす。


 定食の作り方を、今こそ思い出すべきである。

 

 そう思って私は、かつて各々が集い、各々が作っていた味を、知りたくなった。求めようと思った。


 ソレは、そんな男の哀哭である。


 ねんね


 ※偏見です

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