前編 4 ナミちゃん
“僕の命の恩人”の女の子は“まなみちゃん”と言って……大人びて見えたけど僕と同じ4年生だそうだ。
まなみちゃんが「療養の為にこの島へ転校する予定」と聞いて、僕の両親は民宿として使っていた部屋をまなみちゃんに提供する事を申し出た。
僕はと言えば、夏休みの残り数日間を松葉杖(こんな体験は滅多にできないから、杖をライフルの様に構えて“ゴルゴ遊び”をした)で過ごした後、新学期を迎えた。
分校の事だから、全校生徒が集まる中、まなみちゃんは黒板に『岩下愛美』と書いた。
「いわしたまなみと言います。でも私、海が大好きだから……」
と『愛波』黒板に書いて
「こっちのほうがいいから『ナミちゃん』って呼んでください!」と自己紹介した。
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