母の日
第136話
双子 6歳
「ハイド、どれくらいある?」
「1,000かな」
「やちは800えん!」
「「……」」
「ごめんて」
「「ままーー」」
「はーい」
「ちょっとおでかけしてきます」
「ちょっとそこまで、いってきます」
「ちょっとそこまでとは?」
「「……ひみつ」」
「えー、それならママ、いってらっしゃいは言えな……あっ!!コラッ!!」
「「いってきまーーーーーーーすっ!!」」
「ちょっ!?気をつけるのよ!?遠くに行かないのよ!?危ないことはしないのよーーー!!」
「「はーーーいっ!!」」
「……大丈夫かな」
「大丈夫だ。うちの子達は賢いから」
「……それはパパの贔屓目では??」
「それに……」
「それに?」
「なんでもない」
「え、そこまで言って嘘でしょ?ちょっ、パパッ」
「……ひみつ」
「可愛く言ってもダメだしっ」
頑張れよ、八千流、ハイド。
パパが、パパがママを止めとくからーー。
「あの子達、何しようとしてるの、パパ!!」
「ぐ……苦しいぞ、ハ…イネ……」
「ああっ、ごめんなさいっ!!」
「パパ、だいじょうぶかな?」
「パパならだいじょうぶ!ママのことはすぺしゃりしゅとだからっ」
「すぺしゃりしゅと!!」
「しゃっ、いくよ、ハイド!」
「れっつ、ごー!!」
ベジャッ!!
「やちっ!!」
「へ…いき。やち、なかない……」
「たいじょうぶ?」
「うん、ちもでてない!だいじょうぶ!」
「よかった……。てをつないで、いこ」
「うん!!」
双子が向かう先とは??
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