第43話
「じゃね、竜希さん」
「え・・・・。いや俺も・・・」
「仕事しろ」
「しごとしお」
「しお」
え?
塩?
ちょっとハイドくん、塩って。
「おっぐぅっっ」
八千流とハイドに言われては行かないわけにもいかず。
「りゅーき、またねー」
「ばいばーい」
「いいか!?知らない人に着いて行くんじゃないぞ‼お前らは可愛いからな‼」
「「はーい‼」」
「よし‼」
「早よ行け」
「酷ぇな‼今日の夜行くからなー!」
「えー」
「「えーー」」
「お前らまでっ‼酷いっ、酷いわーーーーー‼」
何故かおネエ言葉で叫びチャリで走り出す竜希さん。
んな乱暴に漕いだら地面が濡れてるから滑・・・・
ガッチャァァァァァン‼
「ぬぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」
滑ったね。
転んだね。
ドンマイ。
「さっ君達、次は何処へ行こうか」
「「しゃーーーーーっど‼」」
元気よく手を上げて答える二人。
ちなみにシャーウッドである。
「みんなにあいたいおっ‼」
「りんしゃんにあいたいー」
カエル二人組あたしを見て訴えるの図。
なるほど。
今日は日曜だし、凛さんも"黒豹"も、もしかしたら一生と一華が居るかも。
「んじゃ、行こうか」
「「いくーーー‼」」
「でも・・・パフェとかは食べないよ」
「「・・・・・・・」」
すっっんごい不服そうだ‼
ほっぺがぷっくり膨れてる。
カエルだ・・・。
「さっきクッキー食べたでしょ」
「さっきのじゃ~、たいないな~🎵」
「た~いな~いな~🎵」
人のお菓子を強奪しといて足りないとかっ‼
なんたる食いしん坊ズ‼
しかも、自作の歌まで歌いだしたよ、このカエルズ。
手を繋いで歩き出す二人だったが、
「どこへ行く‼シャーウッドはこっち‼」
「「まちがえたぁー」」
てへへと笑う双子。
はぁー可愛い。
そんな二人と、いざシャーウッドへと舵を取れば
「うっ・・・・うっうっ」
どこからともなく悲愴な泣き声が聞こえてくる。
まだ居たのか・・・。
「チビの薄情者・・・」
「晩御飯抜きね」
「すみませんでした」
「りゅーき、しごとしお」
「しお」
「はい・・・・」
竜希さん、ドンマイ。
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