産み出すことの苦労話〜小説、そして創作論〜
雨宮 徹
カクヨム2年生の悩み
私がカクヨムを始めたのはちょうど一年前です。それまでは公募勢でしたが、自作が下読みにしか読まれないことの悲しみから、カクヨムを始めました。
そんな私ですが、書くのは基本的にショートショートです。長編を書くだけの体力がないからです。しかし、ショートショートならではの悩みとして、オチで読者をアッと驚かせる必要があること。どうすれば良いオチが作れるか。その研究の末に、創作論を書くことにしました。
私は他人を出し抜くのは卑怯な気がして苦手です。もちろん、ライバルを出し抜くのは立派な戦略の一つです。否定はしません。むしろ、それが正常だと思います。
そんなこともあり創作論では、自分の手の内を明かすことにしました。しかし、創作論にも独自の悩みがあります。それは、内容が読者のためになっているかどうか。題材探しも一苦労。「埋もれずに、読まれるために」がテーマですから、必然と初心者向けになります。
初心者のための創作論を書いていると、自分のためにもなります。「あ、これ自分もやらかしているじゃん」と。ですから、創作論には自戒も含まれています。ここまでは良いとして、問題は小説を書くにあたって、創作論の内容を意識しすぎることです。「こう書けば、書きたいことを書きつつ、読まれる」というのは分かります。しかし、実践は難しい。
なんというか、創作論を追求するごとに、真剣に小説と向き合うため、「これはダメだ」「うーん、イマイチ」となりがちなのです。理論に囚われて、完璧を追い求めてしまうのです。アイデアやネタが浮かんでも、自分で却下してしまう。分析が得意であるが故の苦労です。
カクヨムで上位の作品は、出だしや展開が面白いから評価されています。これらは、研究の末に産み出された傑作です。ランキング上位にならずとも、面白い作品を書きたい。そう思いながらも創作論の方が筆が進むのです。困ったものです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます