三人の開始と発見
そこから三日生活指導の先生が急に消えて(クビにされたらしいけど黙っておくことにしよう)いろいろあった一週間だったが本番は今日だ。
「みなさん、おはようございます。このspecial gameの主催者、『匿名Ⅹ』だ。そしてこいつらは『子Ⅹ』。子Ⅹはディーラーをしており一組に一人ついてきます。ご了承ください。」
いやだなと思いつつも受け入れた
「では20時今日の部は終わりです。明日もこの時間に来てください。」
今は12時だ。
「では、スタートです。」
みんなでいったん集まった。
「このゲームどうする?」
三日前に話を戻す
「受けるのだったらこのゲームの戦略を今から考えようよ」
「今は個人個人で考えたほうがいいと思います。」
「なんでよ。」
「周りに同調して自分の意見が言えないということがあっては、いけないですから。」
「なるほどね」
「ということでみんな最初はどういうことをすればいいか話そうよ」
「私はチップを見つけるのが最優先だと思うわ。」
「そうだね」
後ろにいる子Ⅹが話しかける
「主将は誰ですか?」
「私、不叶美紅です。私からも質問いいですか?個人で行動するのはいいですか?」
「ダメデス」
「分かりました。」
あ!
「あそこにチップがある」
「ホントだわ。」
「取りに行こうよ。」
チップに手を伸ばす…すると他の手がチップを奪う。
「ウェイー、ゲットしたぜー。」
他の奴らにとられた。
「お…おい!返せよ」
「やーだよー、と言いたいところだけどspecial gameしに行こうよ。面倒ごとになるのも勘弁だしな。」
「いいのですか?」
「ああ、いいよ」
「ではいきますよ」
同意
二人の声が響き渡った
「デハコチラニツイテキテクダサイマセ」
そうやってついたのはホテルだった。
「コノホテルハ三日間貸シ切ッテイマスノデゴ安心クダサイ。」
入ると俺らは520号室に招待された。5階建てで横に20室らしい。
あなたは能力はありません。という無機質な機械の音声が流れてきた。
「では、地下20階にお集まりください」
そういうと僕たちはエレベーターで地下20階にいった。…ここ地下50階まであるんだ。
そう思っているうちに地下20階についた。
「今回の賭けるものをお選びください。」
「私もあなたもこのチップをかけるということでよろしいですか?」
「ああ、いいぜ。」
「ところであなたのお名前はなんていうのですか?」
「菊柿 杮 (キクカキ コケラ)だ」
「私は、不叶 美紅です。」
ここから心理戦は始まっているのだろうか…そんなことを考えていたらディーラーは言った。
「今回ノゲームヲ説明シマス。今回ノゲームハ『減点選択』。」
減点を選択する?…いやいやルールをきちんと聞こう。
「マズ、行動役ト回答役ニ分カレテモライマス。決メタ後選択ルームニ行動役ガ入ッテモライマス。ソノ部屋ノ机ノ上ニハ1点 3点 5点ノ紙コップデ作ラレタチップ入レガ置カレテオリ、ヒトツノカップノ中身ヲ抜ク。ソノ間回答役ハ別室デ待機デス。回答役ハ3ツノチップ入レノ中カラ一ツ選ブ。中ニチップガ入ッテイタラソノ点ノ分モラエル。シカシ行動役ガチップヲ抜イテイタラソノ点ノ分マイナスニナル。コレヲ交代交代ニシテ、10点先ニ行ッタホウガ勝チ。ドウデスカ?ワカリマシタカ?」
だいぶ簡素なのが気になるけど、
「分かりました。」
「オフタリトモ異論ハゴザイマセンカ?」
「大丈夫です。」
「ない」
「デハ、ゲームスタートデス。」
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